たった、5kg。

たった5kg
2月 11th, 2012
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写真の右端に写っているこのペットボトルは、5kgの水を表しています。たった、5kg。それが、福島第一原子力発電所事故で空気中にー放出された放射能の、総量でした。
いったいそれはどういうことなのか、汚染状況はどこまで進んでいるのか。このページでは、そんなことをまとめました。

*もくじ

1. たった、5kgの放射能
2. 海に広がる放射能汚染
3. 食卓の安全は守られているのか?


たった、5kg。

これは、福島第一原子力発電所から大気中にでた、放射能の量です。セシウムやストロンチウム、プルトニウムや放射性ヨウ素。3700平方kmに渡る土地を、13万人の人たちの故郷を、何十年もひとが住めない土地にしてしまった放射能。様々な食品に入り込んで、日々の食卓や子どもを持つお母さんを不安に陥れた、放射能。

それは、たった5kgの目に見えないチリ達の集まりでした。だから、どこにでも飛んでいってしまいました。どこにでも入り込んでしまいました。そして、なかなか取り除くことができない、手強い敵になってしまいました。

5kgといえば、ノートパソコン2台分ぐらい。1歳の赤ちゃんくらい。それくらいの重さです。そんなにも少ない量で、ここまでの汚染が引き起こされてしまう。放射能の怖さを、改めて思い知ることができます。

福島第一原子力発電所には、単純計算をするとおよそ11600㎏の放射能燃料があったと考えられます。今回の事故で外に漏れたのは、そのうちの約0.04%だけ。それが、こんな事態を引き起こしてしまったのです。首都圏が大丈夫なら良いというわけではありませんが、もしも事故が予想されうる最悪の規模であったならば、首都圏だって、何十年もひとが住めない土地になっていたという政府の試算もあります。

放射能から出て体に悪影響を及ぼす放射線は、ほおっておけばだんだん減って行きます。たとえば甲状腺ガンの影響になると言われているヨウ素131から出る放射線は、8日間で半分になります。1年近くたったいまでは、ヨウ素131から出る放射線はほとんどなくなってしまっているということになります。

でも今回の事故で、ヨウ素131はたったの35gしか出ていません。いまだに日本を脅かしているのは、今回いちばんたくさんばらまかれた「セシウム137」。全部で4.7kgばらまかれたセシウム137から出る放射線が半分に減るまでには、30年かかります。

しかもセシウム137はいちど体内に入ると、100日間ほど放射線を出し続けます。つまり、至近距離から放射線を浴び続けてしまう。食品による内部被曝に気をつけなくてはいけない理由は、ここにあるんです。

つまり、少なくともあと30年間、わたしたちはセシウム137による影響を常に考えながら暮らさなくちゃいけません。たった4.7kgの、セシウム137の影響を。

現在日本中にある原子力発電所は、54基。なかにある核燃料をすべて合わせるといったい何トンになるんでしょうか、想像すら付きません。なにかあったらと、考えてみてください。たった5kgで日本をこんなにしてしまったものが、その何千倍もあるという事実。

果たしてこんなに危ないものって、他にあるのでしょうか。30年、そして60年後と子どもたち、孫たちの世代までこんな危ないものを残して置く必要は、あるのでしょうか。

もういちど考えなおすべきときに、来ているのかもしれません。

*参考
朝日新聞 be(11月26日)
http://home.hiroshima-u.ac.jp/heiwa/Pub/41/41-imanaka.pdf
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/disaster/2793107/7001681
http://www.tepco.co.jp/nu/f1-np/intro/outline/outline-j.html
http://michinobu-c.blogspot.com/2011/04/blog-post.html#!/2011/04/blog-post.html


高校生のとき、修学旅行で沖縄を訪れたまだ17歳の私は、碧く透き通った美しい海に思わず息をのみました。普段目にする都会の海とは、視覚的に明らかに異なる景色に心奪われたのです。

島国に住む私たち日本人は、母なる海から沢山の恵みを受けてきました。

そんな海が今、“目に見えない形で”大きく変化しています。

東日本大震災から9か月以上たった2011年12月23日金曜日。
私はこんなニュースを目にしました。
「水深5千メートルの泥にセシウム 東北の太平洋 原発放出」
東北地方の太平洋の海底で、福島第一原子力発電所の事故によって放出されたとみられる放射性セシウムが検出されたのです。

ここまで広がってしまった放射能は、確実に海に住む海洋生物にも影響を与えます。
すでに福島県だけでなく、北海道の太平洋側や、神奈川県や静岡県でも、魚介類から国の暫定基準を超える放射性セシウムが検出されています。

ここで問題になってくるのが、「生物濃縮」です。
海に放出されたセシウムは、プランクトンからそれを食べる小魚へ、小魚からそれを食べる大魚へ、食物連鎖によって、蓄積された放射能はより濃度を増していきます。
仮に、海水が基準値をクリアしていたとしても、カツオやブリのように私たちが食べる比較的大きな魚になると、すさまじい「生物濃縮」が起こっていることが考えられるのです。

あの日から海は色を変えることはありません。

しかし、確実に変わってしまった現実を、私たちは、色濃く胸に刻み込まなければならないのです。

*参考
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111223/dst11122321060013-n1.htm


『2012年4月1日から新たな基準値として、一般食品には1kg当たり100Bq(ベクレル)が適用されます』との発表がありました。しかし、「そもそもベクレルの意味から理解できない…」という人も、実は少なくないように思います。
ベクレルとはなんでしょうか?果たして食卓の安全は、本当に守られているのでしょうか?

まず、いったいどれほどの放射線量で人体に影響がでるのかを確認していきましょう。医学的には、約100mSv(ミリシーベルト)以上の蓄積がなければ発がんのリスクは高まらず、症状もないとされています。Bq(ベクレル)とは「放射線を出す能力の強さを表す単位」ですが、これを「放射線による人体への影響を表す単位」としてなおしたのがSv(シーベルト)となります。

では、冒頭で述べた国のベクレルの新基準をシーベルトに換算すると、どうなるのでしょうか。例えば、基準ギリギリである1kg当たり100Bqの一般食品を、毎日2kg食べる場合を想定しましょう。すると、1日平均で100Bq×2kg=200Bqを摂取することになります。これをICRP(国際放射線防護委員会)の基準(※)にもとづいて被ばく線量になおすと、年間で約1.1mSvの被ばくとなります。

(※成人が1日平均1Bqを摂取した場合の年間被ばく線量は5.6μSv(マイクロシーベルト)、また1mSv=1000μSvより、200Bq×5.6μSv=1,120μSv≒1.1 mSv)

人体に影響が出る基準値は約100mSvでしたので、つまり年間約1.1mSvの被ばく線量だと、人体に影響が出るのは約100年後という計算になります。さらに、生物のDNAは放射線で一時的に壊されてもすぐに回復が起こるため、影響が出る可能性はさらに低くなります。

また、そもそも私たちは、普段から被ばくしています。大気や大地、宇宙などからの放射線を浴びることを自然被ばくと呼び、世界平均で1年間に2.4mSvの自然被ばくがあります。この数値に比べたら、国の新基準値がいかに安全かがわかるはずです。

しかし、ここで注意しなければならないのは、これは未来の基準値であり、現在の食卓には適用されていないということです。現在の基準値は、一般食品1キロ当たり500Bqです。これは、先程と同じ要領で年間被ばく線量に換算すると、年間で約5.6mSvもの被ばくをすることになり、約20年で人体に影響が出る可能性があります。現在の基準値ギリギリの一般食品を摂取し続けるのは、必ずしも安全とは言い切れません。

では、実際の食卓ではどうなっているのでしょうか。2011年12月4日、福島・関東・西日本のそれぞれの食卓の安全性が調査されました。結果、福島県では3食で4.01Bq、関東地方で0.35Bq、西日本でほとんど検出されませんでした。つまり、福島の食事を毎日1年間食べた場合の被ばく線量は、0.023mSvにしかなりません。
この調査はサンプルが53家庭と少ないため、この結果が全ての家庭に当てはまると考えることはできませんが、ひとつの目安にはなるはずです。

放射能に関する用語や仕組みは理解しづらいため、私たち一人ひとりが正しい知識を持つよう努力する必要があります。無知であることは、必要以上の心配や安心を与えかねません。そしてなにより、心理的・精神的ストレスといった、間接的な影響が及ぼす影響も引き起こすことになります。

*参考

http://www.u-tokyo-rad.jp/data/toudaivol4.pdf
http://www.gakushuin.ac.jp/~881791/housha/slides/CsIntake.pdf
http://www.jaog.or.jp/News/2011/sinsai/kensyu_0427.pdf
http://www.fsc.go.jp/sonota/emerg/radio_hyoka_qa.pdf
http://www.asahi.com/national/update/0118/TKY201201180799.html
http://www.asahi.com/national/update/1222/TKY201112220398.html
http://diamond.jp/articles/-/13104?page=2


ここまでで書かれたのは、3人の3つの視点。
あなたの4つめの視点は、なんですか?


35,335 Comments:

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